備後圏域内企業の兼業・副業人材活用促進サイト

染めの魅力や可能性を”分かりやすく発信する” 方法 を模索

「自分色で世の中を明るく楽しく彩る！」をモットーに、染料の販売を行う岩瀬商店株式会社。法人向けの染料の卸売から始まり、染料の研究開発や家庭で手軽に染めることができる商品の開発・販売、染めで遊べる実験室「ソメラボ」の運営など、100年以上にわたって蓄積してきたノウハウを基に、アイデアをカタチにしてきた。

「染めって何？という単純な質問が難しいんですよね」と代表取締役社長の岩瀬さん。専門性・独自性の高い技術やサービスほど、一般の方に向けた説明が難しい。わかりやすく伝えることが難しいからこそ、情報発信力が弱くなることが課題であった。
そこで、自社のアイデアやコンテンツを分かりやすく発信するための戦略を一緒に考え、一緒に実践してくれる人を兼業・副業で採用することとした。

Instagramを活用した情報発信に注力

兼業・副業人材の募集を行ったところ、7名から応募があった。兼業・副業人材を選ぶ上で、社員と合うかどうかも非常に大切なポイントである。7名と面談を行い、様子を見ていた社員の「一緒に働きたい」という声が最も多く、会社の雰囲気にも合っていた長田さんを採用することとした。
まずは、Instagramを活用した情報発信の強化に集中的に取り組むこととし、「8ヶ月間でフォロワー700人から3,000人に増やす」という目標を設定。発信のターゲット、伝えたいメッセージ、アカウントの世界観を、長田さんとミーティングを重ねながら一つひとつ決めていった。

スキルやノウハウを社内に蓄積し、社員だけで運用が継続できるよう、長田さんのアドバイスの下、「社員が学び、社員が取り組む」ことを大切にしている。
「SDGsを切り口とした染めのスペシャリスト」としての具体的なインスタ戦略が見え、社員自身も楽しく取り組んでいる。取組を始めて数か月だが、フォロワーも少しずつ増え始めている。

解決したい課題が明確なら、兼業・副業人材の活用を！

「解決したい課題や問題が明確にあるなら、兼業・副業人材を活用すべき。」と岩瀬さん。
客観的な視点を持った外部人材が入ることで社内のクリエイティビティが高まり、成功へと繋がっていくと感じている。
また、兼業・副業人材が入ることで、社員の意欲・意識の向上にも好影響があった。情報発信分野に限らず、様々な企画でターゲットや事業効果を意識した、お客様目線でのアイデアが出始めるなど、期待以上の成果が出始めている。
さらに、長田さんとのミーティングの中で、水を汚さない新たな染め方法を広めるためのクラウドファンディングの実施が決まった。
今後、ストーリー作成やInstagramと連動した発信力の強化に取り組む予定だ。

企業が活用した人材

長田　真氏(34歳)
経歴・専門領域：事業・経営戦略コンサルティング、教育分野の探究学習授業の開発・設計、コーチングの3つの専門領域をもち、ビジネス支援からパーソナルサポートまで幅広い実績がある。

報酬・勤務内容

報酬：月額7万円
勤務時間：2時間×4～5回/月、随時slackによる連絡・相談
勤務形態：リモートワーク中心
勤務期間：2022年11月～（3ヶ月ごとに更新）
業務内容：企業ブランディング支援

企業情報

社名：岩瀬商店株式会社
事業内容：染料・食用色素等、色材の販売・卸事業、染色サービス、木工資材の販売・卸事業
従業員数：8名
設立：1972年
本社：広島県福山市胡町2-6